精密診断
精密診断
歯科用CT(3DX)- 精密検査
デンタルCTを導入してから歯科治療が大きく変わりました。医科でもレントゲンで不足の場合は、CTやMRIを撮影するのと同様に、歯科治療の進歩のスピードには目覚しいものがありますが、その最たるものがデンタルCTで日常臨床のあり方を大きく変えたと思います。
私達が事前情報を多く取得できることは、結果患者様がCTの恩恵を受けているのです。元々が3次元のものを2次元にしたレントゲンでは情報量に限界があるのは当然のことで、特に重なっている部分はそれが顕著です。
歯科用CT(3DX)

- 立体的な画像表示による精密な診断
- 被爆量の少ない低照射線量 歯科用CT
歯科用CT(低照射線量)を導入し、顎、歯、口腔領域などの3次元画像による診断・精査を実施、インプラント治療等において、より正確で安全な治療を行っております。
歯科用CT(3DX)で撮影したデータから、立体的な画像の表示ができます。
デンタルCTの実例
インプラント

通常のパノラマレントゲンで骨幅を測定すると、上顎洞までの垂直的距離は約6mmとやや不足気味に見えるため、CT画像検査室で撮影を行いました。
解析すると、垂直的距離は7.5mm,水平的距離は6.5mm。6mmなら大掛かりな骨補填(サイナスリフト)を行うことを視野に入れて当日を迎えることになりますが、7.5mmなら最小限の骨補填(ソケットリフト)で十分対応可能との判断ができました。
粘膜を剥離する範囲が狭ければ狭いほど、術後の腫れや痛みは最小限に抑えることが出来ます。
直視しなければならない重要なチェックポイントはCTデータにより激減し、更に熟練した経験も加わればかなりのストレスを抑えることができます。
一般治療 - 親知らず
デンタルCTは、インプラント治療の事前診断に多く活用していますが、現在では一般治療でもCTを撮影することが多くなってきました。
神経治療の際の、根の細かな湾曲の確認など適応範囲は幅広く、その中で最も多いのは埋まっている親知らずです。
一般的なパノラマレントゲンはこのように写ります。
この治療例では、左上の埋まっている親知らず抜歯の為にCTを撮影しましたが、この写真だと頬寄りなのか喉寄りなのかが全くわかりません。
CT撮影により、頬寄りにあることがわかり根の先が湾曲していることがわかりました。
歯肉を切開する位置や開く範囲もピンポイントで行うことができ、どの程度の骨が被っているかも事前に把握できていたため、骨削合範囲も最小限で行い、外科的侵襲も最小限で抜歯できました。時間は約5分。